一級建築士って名前は良く聞くけど、資格を持っていると何ができるの?
このような質問にお答えします。
- 一級建築士ってなに?
- 試験は難しい?
- 年収はどれくらい?
建築士の仕事内容についてはコチラの記事がおすすめです。
一級建築士とは
建物の設計や工事監理を行う建築士には、以下の3種類が存在します。
- 一級建築士・・・制限なく全ての建築物についての設計・監理
- 二級建築士・・・小規模な建築物についての設計・監理
- 木造建築士・・・より小規模な木造についての設計・監理
建築士でなければ、ある一定以上の規模の建物に関しては設計・監理を行ってはいけません。
そして、二級・木造に比べて関われる業務範囲の制限がない事が一級建築士の特徴です。
では、その一級建築士はどうすれば取得できるのでしょうか。
拙者に受験資格はあるでござるか?
一級建築士の受験資格
受験資格は以下のようになります。
- 大学、短期大学、高等専門学校、専修学校等において指定科目を修めて卒業した者
- 二級建築士
- 建築設備士
- その他国土交通大臣が特に認める者
令和2年の建築士試験から、これまでの「実務経験要件」が不要になり、受験資格が緩和されました。(建築士法第14条の実務経験の記述が削除)
これにより、大学の建築学科で指定科目を修めて卒業すればすぐに一級建築士試験を受験できるようになります。
また、二級建築士においてもすぐさま一級建築士を受験できるようになりました。
ただし、改正前に受験資格として扱われていた実務経験は、免許を受けるための登録要件と代わりましたので注意が必要です。
あくまで受験資格と合格判定は貰えますが、免許登録に関しては実務経験が必要となります。
実務経験が受験要件から免許登録要件へと変更されたと考えてください。
二級建築士の受験資格はコチラをご覧ください。
合格率や難易度は?
一級建築士の合格率は、学科試験で16%~22%、製図試験で35~42%、総合で10%~12%となっています。(平成27年~令和元年のデータ)
とても難易度の高い試験と言っていいでしょう。
実務に就いていれば、法律や技術的な知識は嫌でも頭に入ってきます。
建築事務所などで働きながら知識を蓄え、1度落ちたからと言って諦めるのではなく数年掛けて取得することをおすすめします。
資格を取ればお給料は上がるでござるか?
年収は?
一級建築士の年収は300万~1000万円が相場と開きがあります。
個人で事務所を経営したりすればもちろん自分次第で収入はあがるでしょう。
しかし、ゼネコンや、ハウスメーカー、工務店、設計事務所はそれぞれ企業によって結構な差があります。
一級建築士を持っているからといって一様に年収が高くなるわけではなく、それを活かせるような働き方や、経験に応じて年収も変わり、必ずしも周りと同じ年収が見込めるわけではありません。
まとめ
以上、一級建築士の解説でしたが、いかがでしょう。
一級建築士は、免許登録に実務経験が必要なため社会人になってから現場で働き経験を積む必要があります。
そのために社会人になって働きながらの勉強も必要になるでしょう。
そういう面でも取得難易度の高い資格と言えるでしょう。
そして、建築設計や監理業務においては1級建築士を取得すれば一人前というわけではなく、そこからがスタートと考えるべきでしょう。
建築設計、監理に関しては、資格で勉強した知識はもちろんですが、経験がものをいう職業です。
色々な現場を経験し、スキルを蓄えれば周りから必要とされ自ずと年収は上がっていきます。
一級建築士は取得が難しい部類の資格であることには違いありません。
一級建築士をもっていれば働く職業の幅も広がりますし、転職などでも非常に有利になるでしょう。
自分に合った働き方を見つけるためには、取得して絶対に損はしない資格と言えるでしょう。
二級建築士について気になる方はコチラをご覧ください。