資格

管工事施工管理技士とは?資格の種類と取得メリットについて

管工事施工管理技士を知りたい人

管工事施工管理技士ってなに?


このような質問にお答えします。

この記事を読んでわかる事
  1. 管工事施工管理技士の概要
  2. 管工事施工管理技士の役割や仕事内容
  3. 管工事施工管理技士の資格の種類
  4. 管工事施工管理技士の資格取得メリット

この資格の取得を考えてい方は出来るだけ急いだほうがいいです。

その理由についても解説していますので、この記事を読み終わった後にすぐに行動に移す事をオススメします。

管工事施工管理技士とは

管工事施工管理技士とは、管工事における施工管理を行う国土交通省管轄の国家資格です。

この資格を持っていると、管工事の現場で専任技術者主任技術者監理技術者になることができます。

これらの3つの技術者は、特定の工事において人員配置が必要であると法的ルールで定められています。

現場の施工管理(施工手順、安全監理、品質保持)を行う責任者のような立場であり、建設現場において重要な役割を果たしています。

拙者丸

う~む・・・。
そもそも管工事ってなんでござるか?

管工事とは

ざっくり説明すると、管工事とは建設業で配管の工事を行うことを言います。

管工事の一例としては以下のものがあります。

  • 給水・給湯・排水設備における配管工事
  • 冷暖房設備における冷温水配管工事
  • 空調・換気設備におけるダクト工事

具体的に言えばキッチンにお湯の配管をつなげたりと、機器に配管を接続するような工事です。

拙者丸

ふむふむ。
じゃあ、施工管理ってなんでござるか?

施工管理とは

施工監理とは施工(工事)の計画や手順であったり、安全面や品質、予算について管理します。

工事の人員や、重機や建設機械などを手配したり現場環境を整える作業であったり、発注した部材が約束通りに届いているか確認したり、作業員が安全に作業を行っているか見守る事も重要な仕事の一つです。

工事においてはお役所や消防署などの諸官庁への提出が必要な書類などもありますので、その準備や資料作成を行うこともあります。

管工事施工管理技士の仕事内容

先ほど管工事とは機器に配管をつなげる工事と説明しました。

「配管をつなげる」と一言で表すと簡単に感じますが、配管にもSUS管、塩化ビニル管、銅管等数えきれないくらいの様々な管の種類があります。

例えば給水にはSUS管を使用し、排水には塩化ビニル管を使用したりと用途によって使うべき管種が存在し、管と管を接続する場合にも外れたり抜けない様にしっかり接続する基準が定められています。

もちろん排水する場合には水が自然に流れていくように管の勾配を考えなければいけませんし、水以外のガスや、人体に危険を及ぼす流体を扱う場合には絶対に漏れないような工夫をしなくてはいけません。

地震で外れたり折れたりしない様、耐震強度を保つために一定間隔で振れ止めを行ったり、火災で延焼を防ぐために建物を貫通する部分に対策を施したりと数多くのルールが決められているのです。

これらの施工で使用する部材や手順、図面などの施工計画を行い、工事が安全・円滑に行われているか、工事に遅れはないか、品質に問題はないかチェックする責任ある重要な仕事なのです。

建築工事は管工事等の設備工事だけで成り立つものではありません。

建物の梁や、床を配管で貫通することもあります。

この様な問題を各持ち場の担当者と話し合いながら工事を進めていく上での重要な役割も担っているのです。

拙者丸

大変な仕事でござる・・・。
ちなみに資格の種類はいくつかあるでござるか?

資格の種類

管工事施工管理技士には下記の2種類の資格が存在します。

  • 1級管工事施工管理技士
  • 2級管工事施工管理技士

1級管工事施工管理技士は2級の上位資格であり、違いは特定建設業の専任の技術者、工事現場の監理技術者になる事ができるか否かです。

  • 1級は特定及び一般建設業の「専任技術者」、工事現場の「主任技術者」「監理技術者」になれる
  • 2級は一般建設業の「専任技術者」、工事現場における「主任技術者」になることができる

1級と2級はそれぞれ受験資格が異なりますので詳細はこちらをご覧ください。

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拙者丸

この資格を持っていると何か良い事があるでござるか?

資格取得のメリット・デメリット

この資格を持っているメリットとデメリットをまとめてみました。

メリット
  • 収入がUPする
  • リーダー的存在として仕事ができる
  • 色々な人と打ち合わせが必要なので顔が広くなる
  • 就職・転職に有利に働く
  • 経営事項審査で加点となるため会社に貢献できる
  • 社会保険労務士の受験資格を得られる
  • 1級合格、2年の実務経験の後に建築設備士の受験資格を得られる
  • 浄化槽設備士講習を受けられる
  • 給水装置工事主任技術者試験科目の一部免除
デメリット
  • やる事が膨大で仕事がめちゃくちゃ増える

まとめるとメリットだらけですが、取得するには実務経験と試験対策が必要となります。

デメリットとしてはやはり収入も良く、責任ある立場であればそれなりの仕事量になり多忙を極めることは否めないでしょう。

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この資格はどんな人に向いているでござるか?

管工事施工管理技士の適正

この管工事施工管理技士の資格はこのような人に向いているでしょう。

これまでの解説通り、作業員の上に立ち指導しなければいけない責任のある立場を任せられる資格です。

その為に、たくさんの人たちとコミュニケーションをとる必要があり、話し上手、聞き上手な人は円滑に仕事が進められるでしょう。

作業員は年配方も多いので自分が年下の場合に、上手な指導ができるかどうかも作業をストレスなく進めるために大事なスキルでしょう。

そして、なにより多忙なために日々の業務を乗り越えられる体力が必要です。

色々とハードルの高い事を記載しましたが、これらを自信を持って出来る!という人はほんの極僅かでしょう。

その立場に立ってから身に着けても遅くはないので、心配する事はありません。

まとめ

以上、管工事施工管理技士についての解説でしたがいかがでしょう。

管工事施工管理技士には1級と2級が存在し、それぞれ国土交通省管轄の国家資格として認められおり非常に重宝される資格です。

実際に工事現場では現場代理人がこの資格を所持していることが多いです。

主任技術者や監理技術者を兼ねていることが理由として挙げられるでしょう。

逆に言えば、経験のある有資格者が現場代理人になっているとも言えます。

自身の年収UP、キャリアアップを目指す方は取得しておいて損はないでしょう。

また、今働いている会社に不満がある方や、お給料の高い職場へ転職したい方は、管工事施工管理技士を取得することによって有利になる事は間違いありません。

1級は特に受験に必要とする実務経験が長めに設定されています。

悩んでいる暇はありませんので、すぐに取得に向けての第一歩を踏み出しましょう。

必要な実務経験などの受験資格情報はこちらにまとめていますので是非ご覧ください。

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